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北関東高校陸上 最終日 結果

女子七種 阿部(松山女)連覇で2冠
男子3000障害 本間(埼玉栄)初優勝

 (最終日、20日・栃木県カンセキスタジアムとちぎ)
 男女計11種目の決勝などを行い、県勢は7種目で栄冠に輝いた。
 女子七種競技は阿部友(松山女)が4784点で大会2連覇。同400㍍障害と合わせて2冠を達成した。同1600㍍リレーは大宮東(松野、長島、イレチュクアマカ、山内)が3分45秒12で優勝した。同三段跳びは、田口侑楽(国際学院)が12㍍21を記録し初の栄冠に輝いた。同3000㍍は丹野菜々美(埼玉栄)が9分39秒52で初の頂点に立った。
 男子3000㍍障害は、本間颯(埼玉栄)が自己ベストの9分8秒27で初優勝。同110㍍障害は工藤晴斗(花咲徳栄)が14秒44で初の栄冠を手にし、西山兼人(昌平)が2位で続くなど4位まで県勢が独占した。同円盤投げは益井晴輝(西武台)が自己記録を3㍍以上更新する50㍍65を記録し、初の頂点に立った。同砲丸投げと合わせて2冠を成し遂げた。
 各種目の上位6人(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げ、男女競歩は4人、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5人)までが全国高校総体(8月3~7日・徳島)に出場する。

 

他を圧倒も内容に不満

女子七種競技800㍍ 4784点で2連覇した松山女・阿部友(右)

 

 女子七種競技は、オールラウンダーの女王・松山女の阿部が4784点を記録し、大会2連覇。同400㍍障害と合わせて2冠を達成した。
 19日に行われた100㍍障害、走り高跳び、砲丸投げの3種目連続で首位を取り好発進。続く200㍍でも2位につけた。この日は、走り幅跳びで2位を取り、最終種目の800㍍ではラストの100㍍で逆転。四つ目の1位を獲得し、優勝を決めた。
 全7種目中4種目で頂点に立ち、得点で他の選手を圧倒した。だが「悔しいのがほとんど。出し切れなかった」。各種目で自己ベストを更新できず、2連覇にもその内容は満足していなかった。
 苦手な種目にやり投げを挙げ、「今回はギリギリ6位」と苦笑い。得意種目の走り高跳び、800㍍で記録を伸ばし、やり投げでどこまで持ちこたえられるかが、ハイレベルでの争いの鍵となる。
 全国大会は2度目の挑戦。昨年は初の大舞台に緊張し、力を出せなかったという。精神面を課題に挙げ、「強い気持ちで臨みたい。気合が入っている」と力強い声で先の戦いを見据えた。

 

持ち味生かし前に
男子110障害初制覇・工藤

男子110㍍障害決勝 14秒44で初優勝を飾った花咲徳栄・工藤晴斗

 

 男子110㍍障害は、今大会3種目出場の花咲徳栄・工藤が初優勝した。県勢が上位4位までを
占め、顔なじみで仲が良いという4人で決めた全国出場に「最高」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。
 決勝は、スタートからゴールまでほとんど差がないレース。ラストの10台目を跳び越えた後、持ち味のスプリントを生かし「スッと前に出られた」と熱戦を制した。
 工藤は今大会で100㍍、400㍍リレー、110㍍障害の3種目で全国大会の出場権を獲得した。「あわよくばメダルを」と夏に期待を込めた。

 

悔しさばねに結果

男子3000㍍障害決勝 9分8秒27の自己新で頂点に立った埼玉栄・本間颯(3)

 

 男子3000㍍障害は、同種目を始めて2カ月という埼玉栄の本間が、自己ベストの9分8秒27で初の栄冠に輝いた。
 序盤から先頭に躍り出ると、「走力で勝つ」と一度も横に並ばれることなくゴールを駆け抜けた。レース中は何度も後ろを振り返る余裕を見せていたが、「実は心配だった」と照れ笑い。
 本業は2日目の18日に埼玉栄勢が上位3人を占めた5000㍍。4月に行われた大会で3人に勝てず、埼玉栄の4番手として3000㍍障害に出場した。「走れば走るほど悔しい。でも負けたことがモチベーションになっている」。悔しさをばねに、短期間で結果を残した。
 「3人に勝てば関東で1位ということ」と、日頃の練習が自らを高める原動力となる。全国大会に向けて「8分50秒台をターゲットにしたい」と新たな挑戦に目を輝かせた。

 

自己最高でV 全国へ好発進
男子円盤投げ・益井

 自己ベストを3㍍上回る50㍍65を記録した西武台の益井が、男子円盤投げの頂点に立った。自己新で優勝した同砲丸投げに続き、2冠を達成した。
 決勝の6投中4投が自己ベストの47㍍48を越える好投。5投目の最後の腕の振り切りに「あっ、いったかも」。50㍍を越える予想以上の好記録に、喜びが止まらない様子だった。
 自己ベストでの2冠で、全国の頂点が視野に入った益井。「自信になった」と最後の夏に向けて好スタートを切った。

 

圧巻の走りで女子1600R制す
大宮東

 女子1600㍍リレーは、大宮東が同校歴代ベスト記録を更新する3分45秒12で頂点に立った。
 1走松野が好位置でつなぐと、2走長島がラスト100㍍で首位に。1年のイレチュクアマカが競り合いを制し、4走山内が一気に他を突き放す圧巻の走りでゴール。2位に4秒近く差をつける快走で会場を沸かせた。松野は全国大会に向けて「メダルを取りたい」と活躍を誓った。

 

残り3周波乗れた
女子3000㍍を制した埼玉栄の丹野菜々美の話

 「けがで練習不足だったから、スタートの前は泣きそうだった。中盤は埋もれてしまった。残りの3周くらいで前に出て、波に乗れた。ラスト1周は死ぬ気で頑張った。うれしい優勝」

 

リベンジ成功
女子三段跳びで初優勝した国際学院の田口侑楽の話

 「走り幅跳びにも出たが、全然だめだった。三段跳びでリベンジしようと臨んだので、リベンジ成功。目標がかないうれしい。インターハイでは今回目標だった12㍍後半を出して優勝したい」

 

=埼玉新聞2022年6月21日付け7面掲載=

 

 

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