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北関東高校陸上 第3日 結果

男子200 富樫(武南)が初優勝
男子800 小瀬(川口市立)2連覇

(第3日、19日・栃木県カンセキスタジアムとちぎ)
 男女計9種目の決勝などを行い、県勢は4種目で栄冠に輝いた。
 男子200㍍は、富樫竜輝(武南)が21秒47で初優勝した。100㍍と合わせて2冠を獲得。同800㍍は、小瀬堅大(川口市立)が1分53秒22でゴールし、2連覇を達成した。
 女子走り幅跳びは、県勢が上位を独占。昨年同大会準優勝の橋本結空(国際学院)が5㍍87を記録し、初の栄冠を手にした。2位に池上瑠依(埼玉栄)、3位に麦谷茉優(伊奈学園)が続いた。
同200㍍では、吉永葉月(豊岡)が自己新の24秒77で初の頂点に立った。
 各種目の上位6人(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げ、男女競歩は4人、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5人)までが全国高校総体(8月3~7日・徳島)に出場する。

 

力強く2冠達成

男子200㍍決勝 21秒47で初の栄冠に輝いた武南・富樫竜輝(709)

 

 武南の富樫が力強い走りで、男子200㍍で21秒47を記録し初優勝。100㍍と合わせて2冠に輝いた。北関東大会での100㍍、200㍍の2冠は武南史上初めて。同校OBの尾花監督は「素晴らしい」と誇らしげにたたえた。
 富樫の理想は、前半から勝負をかけてコーナーで先頭に立ち、後半リズムよくゴールを駆け抜けるレース。だが、疲労が蓄積していた決勝では、体が思うように動かなかった中で、地力の高さを示した。
 決勝は、コーナーで先頭に躍り出たが、すぐ後方に迫る足音に「まずい、調子が悪い」。それでも、持ち前の中盤からの加速で前に出た。最低限の目標としていた2冠を達成し、「大きな収穫。勝負強さが出た」とほっとした様子で語った。
 今大会明らかになった課題は、疲労で後半にリズムが崩れ、競り合いで力むこと。全国大会に向けては、持久力と体力の向上を図る。「まずは2種目とも決勝に。(200㍍は)20秒台を狙う」と初の大舞台に気合十分だ。

 

修正力発揮し自己ベストV
女子200・吉永

 女子200㍍は、豊岡の吉永が県予選に続いて北関東でも優勝。「1位と自己ベストが目標だった」と24秒77の自己ベスト更新に満足の様子だ。
 予選では、終盤で加速を図ったものの、うまくいかず、「できるだけ地面に力が伝わるように素早い動きを意識しないといけない」と反省。短時間で修正して臨んだ決勝は、残り100㍍でスピードを上げると横一線の展開から抜け出してゴールした。「リラックスして走ることができた」と全国に向けていいイメージをつかんだ。

 

積極姿勢に成長実感

男子800㍍決勝 1分53秒22で優勝し、2連覇を達成した川口市立・小瀬堅大

 川口市立の小瀬が、男子800㍍を1分53秒22で制し、2連覇を達成した。
 スタートから先頭に立った小瀬は、1周目を59秒で通過。一気にペースを上げると、2位と1秒以上の差をつけて先頭を守り切った。自らが引っ張る展開での2連覇に「自分のペースに持ち込めば、勝てる自信がある」と照れた様子で成長を実感した。
 昨年の決勝は、同校の先輩である佐倉を追走し、ラストスパートで勝負を仕掛ける展開だった。だが今年は「ラストで負けるより、最初から自分も全力を出していこう」。この種目に自信がある小瀬ならではの積極的な姿勢が功を奏した。
 最終日の20日は、2連覇が懸かる1600㍍リレーに出場する。2冠を視野に入れ、「優勝を狙う」と力を込めた。

 

女子走り幅跳び初V・橋本
悔しさ残り飛躍誓う

女子走り幅跳び 5㍍87で初優勝した国際学園・橋本結空

 女子走り幅跳びは、昨年同大会で準優勝だった国際学院の橋本が、初の頂点に輝いた。足を高く上げた跳躍で5㍍87を記録。「6㍍を跳びたかった。納得はいかないが、1位を取れたのはうれしい」と跳べそうな感覚があっただけに、悔しさが残る表情で語った。
 持ち味は、足を高く上げ抱え込む空中動作から、かかとの近くに体を着地させる正確さだ。「6㍍を跳ぶのは大前提。とにかく一番を取れるように」と全国大会に向け、さらなる飛躍を誓った。

 

=埼玉新聞2022年6月20日付け5面掲載=

 

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