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学校新聞 部員増、県教委に取材もー県立川越高校

 第68回県学校新聞コンクールで優秀賞(埼玉新聞社賞)を受賞した県立川越高校。本年度は1年生が7人入り、部員数が二けたになった。部長で2年生の神山翔吾さんは、「自分が知る限り、直近5年間はずっと一けただった。これまで少数精鋭でやってきたが、人数が増えた分、発行数を増やし、速報性も強めたい」と抱負を語った。
 松山高校の部員数と活動が刺激になっているといい、部員数増に向けて勧誘活動に工夫を凝らしたという。「いろいろなことを取材して学べる。国語力もつくなど勉強にも役立つとアピールした」と話す神山部長。行事の翌日は大変だが、くすのき祭(文化祭)の取材など楽しいことも強調して伝えたと声を弾ませた。
 一方で、硬派な紙面内容は健在。「第384号」では、県教育委員会(県教委)への取材を敢行し、「問われる交通マナー」の見出しで記事にした。きっかけは「川高生が騒いで近所迷惑だ」と住民から苦情が寄せられたこと。放送による臨時全校集会で校長が伝えた。「校長先生に確認すると、苦情は学校に直接ではなく、県教育委員会にメールで入ったことが分かった。そこで取材することになり、上級生に付いていった」と神山部長は振り返る。

 

県教委生徒指導課に取材した内容を記事にした川越高校新聞(2022年12月22日号)

 

 県教委生徒指導課に取材すると、「下校中、道に広がって歩いていてじゃま」「だらしない格好に怒りを覚える」「夜中9時ごろ電気がついている」などの指摘がされていることが判明した。校外に取材に行くことはこれまであまりなかったという同校新聞部。神山部長は「事前に質問を用意していたが、想定外の内容も多かった」と、直接取材の意味を実感したようだ。同じ紙面では「守るべき秩序」のテーマで「部説」を展開している。
 顧問の吉田語(かたる)教諭は「全国大会でも埼玉は入賞校が多い。生徒主体で、お互いに意見交換して取り組んでいる」と話していた。(おわり)

 2023年度県学校新聞コンクールで優秀校以上の新聞部と紙面を紹介しました。

 

=埼玉新聞2024年3月20日付け8面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

創立124年目となる本校では、生徒全員が「志」を高く持ち、自己実現に向けて第一志望の大学に進学すべく勉強に励んでいます。部活動や生徒会活動もさかんで、特に「くすのき祭」と呼ばれる文化祭は有名です。

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