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川内選手が講演ー浦和実業高

夢実現へ挑戦と決断

 

生徒たちに講演する川内優輝選手=11月25日、さいたま市南区の浦和実業学園中学・高校

 

 さいたま市南区の浦和実業学園中学・高校(斎藤清幸校長)で11月25日、元県庁職員でプロランナーの川内優輝選手(34)=あいおいニッセイ同和損保=が、「夢・実現への挑戦~失敗を恐れない心~」と題し、講演を行った。同校中高一貫部の生徒約380人が講演を聞いた。

川内優輝選手の講演を聞く生徒たち=11月25日、さいたま市南区の浦和実業学園中学・高校

 

 川内選手は、学生時代からこれまでの人生における数々の選択肢とその時の決断を紹介。高校や大学進学、就職における進路や、レースでの判断などさまざまな場面の選択を振り返った。

 「最強の市民ランナー」として公務員と両立しながら競技を続けてきた川内選手は、2019年に県庁を退職し、プロランナーに転向した。「県庁に入った時は、将来出世して地域振興に貢献するんだという熱い思いがあった。マラソンを続けたいという理由で守りの姿勢になるならば、思い切ってプロの道に進もう」と大きな決断に至った思いを語った。

 川内選手は今年2月のびわ湖毎日マラソンで2時間7分台をマークし、8年ぶりに自己記録を更新した。一方で、30㌔すぎに集団を抜け出した選手に付かずに自分のペースを守る判断をした場面を振り返り、「もし前に付いていればもっと良いタイムが出た可能性もある。今は2時間6分台を目指している」と新たな目標を掲げた。

 川内選手は「挑戦するかしないかはある意味どちらも正解。それを考えることが自分の力になる」と生徒たちにアドバイス。「皆さんもこれからさまざまな選択の場面があると思うが、少しでも何かヒントになれば」と締めくくった。

 講演を聞いた宮崎孜苑さん(16)は「川内選手の経験に基づいた話を聞くことができて、参考になることがたくさんあった。これから大学受験などもあるので、挑戦しないで後悔するより挑戦することを選んでいきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2021年12月4日付け8面掲載=

 

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