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川越市記念式典で節目祝う

県内市制 初の100周年

 川越市は1日、県内で初めて1922(大正11)年12月1日に市制を施行してから100周年を迎えた。同市新宿町のウェスタ川越で記念式典を開催。節目を祝うとともに、次の100年を見据え、さらなる発展を誓った。

上:市制施行100周年を祝い、交流広場で披露された山車のはやし実演=1日、川越市新宿町のウェスタ川越

下:トークイベントで子どもたちにアドバイスを送る高梨雄平投手(右)

 

 同市は川越町と仙波村が合併して誕生。当時の面積は12・36平方㌔㍍で、人口は約3万1千人だった。その後、39(昭和14)年に田面沢村を編入、55(同30)年には周辺の9村を合併し、面積109・13平方㌔㍍の現市域に拡大。人口は11月1日現在、市制施行時に比べて11倍余り増の35万3506人を数える。
 式典第1部で、川合善明市長は「近年、歴史と文化のまちで脚光を浴び、観光都市として発展している。これからも、市民と共に輝かしい未来を築きたい」とあいさつ。大野元裕知事は「県南西部の中心都市として発展した川越市が、さらに活力あるまちになることを期待している」と祝辞を述べた。
 第2部は、同市出身でプロ野球巨人の中継ぎ投手として活躍する高梨雄平投手のトークイベントなどが行われた。川越東高校卒業まで市内で育った高梨投手は、「川越では楽しい時間を過ごせた。久々に帰ってくると落ち着く」と懐かしむ。市内チームでプレーする小学生の野球少年、少女の質問に答えたり、アドバイスを送ったりした。
 屋外の交流広場では、川越まつりで巡行する山車のはやし実演などがあり、室内の多目的ホールではパネル展示で市の歴史を紹介。多くの市民が訪れた。市内の小学校3年、吉永光希さん(8)は「川越まつりがあるこのまちが好き。欲しかった記念誌がもらえたので、読んで川越のことをもっと勉強する」と言う。結婚を機に市外から転入した母麻里子さんは「住みやすく、歴史を感じられるところが気に入っている。100年後も、昔ながらの町並みが残ってほしい」と願った。

 

=埼玉新聞2022年12月2日付け16面掲載=

 

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