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注目集めろ!防災動画 草加西高校生が制作

投票で優秀作品決定へ

動画制作に取り組んだ草加西高校の生徒=17日午後、草加市役所

 

 「テーマは防災。ツールは動画。再生回数ヲフヤセ―」。そんなミッションに挑んだのは、草加西高校普通科3年生の情報選択クラス20人。授業で防災について理解を深め、グループに分かれて、防災道具を題材にした動画を制作した。今後は市公式動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップされる予定。多くの人に「いいね!」と共感され、注目を浴びる「バズる」動画は一体どのグループになるのか。
 同校と草加市、県教育局の連携事業で、昨年に続き2回目。今回のテーマは防災。避難所生活に必要不可欠な三つの防災道具(自動梱包=こんぽう=式トイレ、バルーン投光器、パーテーション)を使い、6グループに分かれた生徒が使用方法や組み立て方を撮影した。
 単なる防災啓発動画でなく、どうすれば注目されるか―。動画の制限時間は約3分。ここで、高校生ならではの斬新なアイデアが本領発揮。動画の随所にポップなBGMや効果音、テロップなどを編集。中にはキャラクターを登場させたり、テレビのクイズ番組風に仕立てたり…。または体を張って軽快なダンスを披露する動画もあった。目的は防災について同世代の若者に分かりやすく伝えること。あの手この手の知恵と情熱を、動画に注ぎ込んだ。
 もちろん防災への学びも忘れない。避難所訓練ゲーム「HUG」を体験するほか、市危機管理課の出前授業も受講。避難所設営を想定し、いざという時の行動と知識を学んだ。

グループごとに行われた発表会=17日午後、草加市役所

 

 17日、草加市役所で山川百合子市長らを前に動画が披露された。発表後は来場者による投票も実施され、今月23日に最優秀動画を発表する。市公式ユーチューブでも3月までに公開予定だ。
 バルーン投光器の組み立てを紹介した砂子沢快斗さん(18)は「理解しやすく伝わるよう言葉遣いを注意した」、加藤彩夏さん(18)は「伝えるって難しい。防災道具の使用方法を学んだので、いざ災害時にもこの経験を生かしたい」と話していた。
 山川市長は「生徒が避難所運営の重要性を認識した上で、それぞれ分かりやすく、かつ見やすい動画を作ってくれたことに感謝。ぜひ多くの皆さまにご覧になっていただき、いざという時に備えていただければありがたい」と力作の数々に大きな拍手を送った。

 

=埼玉新聞2023年1月23日付け9面掲載=

 

 

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