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浦実高生と県警が110番適切利用へCM制作

「間違った通報なくしたい」

 私立浦和実業学園高校(さいたま市南区)の映像メディア研究部員は県警からの依頼を受け、110番の正しい理解と適切な利用を呼びかける動画CMを制作した。老若男女問わず視覚的に情報を伝えようと絵文字の「ピクトグラム」を採用。同校3年生で部長の菅野あいさん(18)は「いたずらや間違った通報をなくしたい」と熱い思いを込めた。

完成したCMを観賞する部員ら=10日、さいたま市浦和区の県警本部

 

 動画は今年7月ごろから制作を始め、11月初旬に完成。部員は約20人で、菅野さんや同じ3年生の須賀さえりさん(18)が中心となり、30秒分を2本仕上げた。生徒同士でモデルになって撮影し、素材集めにも取り組むなど試行錯誤を重ねた。
 県警によると、110番件数は今年1~10月で64万4395件(前年同期比6万1091件増)で、そのうち「運転免許の更新手続きについて教えてほしい」「テレビが映らない」「今、何時ですか」など緊急性のない通報は16万4937件(同4万1613件増)あり、全体の25・6%を占める。近年ではスマートフォンの利用者が多くなっ
ていることから、誤接続による誤発信も増えているという。
 菅野さんは今回、不要不急の110番が多発している状況を知り「どの範囲でかければいいのか分からない人も多いのかな。文字よりも絵のほうが伝わりやすいのでは」と思ったことから、誰にでも分かりやすく視覚的に情報を伝えようとピクトグラムのデザインを採用し、一から絵を制作した。須賀さんも「子どもから大人まで見てほしい」と力を込めた。
 県警通信司令課と浦和署は10日、さいたま市浦和区の県警本部で動画寄贈式と上映会を開き感謝状を贈呈した。同課の川島将宏課長は「皆さんが作成した動画を活用して県民に正しい利用を呼びかけたい」と笑顔で語った。
 同日、動画はJR浦和駅前の商業施設「パルコ」の入り口などに設置されたデジタルサイネージで放映され、同所でオリジナルチラシの配布などのキャンペーンを実施した。
 動画は今後、各警察署の啓発活動にも使用する予定だという。

 

=埼玉新聞2023年11月17日付け14面掲載=

 

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