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県展出品の高校生ら 教育長と歓談

コロナ禍も「明るい色を」

 コロナ禍で3年ぶりに開催された県美術展覧会(県展)で入選し、教育長室などに飾られた作品を制作した県立高校の学生ら4人が21日、高田直芳教育長を訪問した。4人はコロナ禍での制作の苦労や県展中止の影響を振り返って高田教育長と歓談し、作者同士でも世代を超えて交流した。

高田直芳教育長と歓談する県展出品者ら=21日、県庁

 

 今年6月に開催された県展では、3474点が出品され、1588点が入選を果たした。
 「光の美しさが大好き」と、明かりが差す水中を泳ぐペンギンを描いた大宮高校3年の朝妻唯花さん(18)は、コロナで制約を受けた高校生活を案じる高田教育長に「コロナで悔しい思いをしたので、明るい色を描きたかった。毎日を大切に積み重ねた」と話した。
 花のつぼみに触れる過去の自分を描いた所沢北高校3年の佐野花琳さん(18)は「なんでも手で触って学んでいた時期があった。それが今につながり、想像力を養った」と自身の原点を振り返った。
 藤の花を背景に、祭りに参加する女の子を描いた土屋次郎さん(72)=深谷市=は「いつも背景に悩むが、3年かけて完成し、柔らかい藤が仕上がった」と満足そうに語った。
 傘を差して集団登校する子どもたちを上から撮影し教育長賞を受けた入江一男さん(73)=川口市=は「写真は絵と違い制作時間は250分の1秒」と笑いを誘い、「それでも千枚撮ったうちの1枚。車や屋根、傘などが色とりどりで、撮れた時はうれしかった」としみじみ話した。

 

=埼玉新聞2022年9月25日付け12面掲載=

 

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