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第108回全国高校野球埼玉大会 シード16校戦力分析 =1=

8日開幕 139チーム熱戦

 第108回全国高校野球埼玉大会は8日、139チーム(150校、連合3チーム)が参加して開幕する。3年ぶりの頂点を狙う浦和学院と春夏連続での甲子園出場を目指す花咲徳栄がAシードに入り、春季県大会4強の昌平と立教新座がBシード。同8強のCシードには秋4強の上尾、浦和麗明など有力校が並び、Dシードからは熊谷商、大宮東など公立勢5校と、西武台、春日部共栄、埼玉栄が上位をうかがう。今夏の熱戦を盛り上げるA~Dシード計16校の戦力を、組み合わせ順に4回にわたって分析する。

 

Aシード

浦和学院

強力打線で雪辱期す

最速147㌔の速球を投げ込む浦和学院のエース日高

 

 昨夏は優勝候補として県大会に臨み、3回戦敗退。森監督は「あの敗戦はきつかった。今夏に懸ける思いは強い」と雪辱に燃える。「全ては夏のため」と掲げた春季大会では県優勝・関東準優勝を持ち帰り、3年ぶりの夏の甲子園出場に向け軌道に乗っている。
 今年の浦和学院を象徴するのは爆発力のある打線だ。春季大会は9試合で5本塁打を放ち計83得点。上位から下位まで切れ目のない打線が続き、長打力がある1番玉栄、主砲の内藤が得点源となる。
 投手陣は最速147㌔右腕日高がエースナンバーを背負う。春からスライダー、フォークのキレが増し状態は上向き。正遊撃手の右腕伊藤、左腕佐々木は安定感があり試合をつくれる。奪三振能力が高い西村、深谷らが控え、投手層が厚い。

 

Cシード

秀明英光

8強打破へ基本徹底

思い切りのいいフルスイングで打線をけん引する秀明英光の1番小山

 

 チーム最高成績の8強を打ち破る夏に向けて、闘志を燃やす。秋山監督が「基本をきっちり取り組んできた」と話すチームは要所で記録に表れないミスが出て敗れた春以降、原点を見直した。攻守ともに確かな感触を得て、夏を迎える。
 1番小山が打線の鍵になる。思い切りのいい打撃が魅力で、秋山監督が「出るとチームに勢いがつく」と話す切り込み隊長の出塁は欠かせない。3番附田、春は不調で出場機会のなかった4番笠原ら、中軸で走者をかえして波に乗りたい。
 投手の中心は最速140㌔右腕の草津。多彩な変化球を操るエースが夏は投手に専念する見込み。緩い変化球が特長の左腕大矢、けがから復帰した制球力が武器の2年生右腕相馬と捕手兼任の附田を加えた投手陣で、必勝態勢は整った。

 

Dシード

春日部共栄

上級生導き「楽しむ」

 下級生がメンバーの半数を占める若いチームは、「3年生がどれだけ引っ張っていけるか」(植竹監督)に懸かっている。秋春の公式戦ではなかなか結果が出ず、指揮官は「今年は悔しい思いをしてきた。夏は選手たちと一緒に楽しみたい」と笑顔の夏にする。
 チームの屋台骨は、最速142㌔の速球が武器のプロ注目左腕前田。昨秋の県大会準々決勝では花咲徳栄打線を相手に9回3失点と好投した。吉原、佐藤の両右腕は与四球が少なく、右翼手水脇はマウンドでは多彩な変化球を操る。
 冬から振り込みやマシンの打ち込みで打力を強化。長打を狙わず野手の間を抜く「無欲の打線」で確実に走者をためる。積極的な走塁でチャンスを広げ樋本、水脇、本柳ら上位打線が打点を挙げる。

 

Dシード

熊谷商

経験重ね成果発揮へ

 新チーム発足から夏を見据え、公式戦の経験を積むことを意識。目標の県4強には届かなかったが、秋8強、春16強と着実に試合を重ね、成長の糧としてきた。新井監督は「夏に熊商ありというところを見せたい」と1年間の成果を発揮する。
 速球派ぞろいの投手陣は、左のエース大久保が柱。最速140㌔近くの直球と決め球のスライダーを織り交ぜた緩急で打者を抑える。エース頼りだった春から右腕横山、左腕田野も成長を遂げ、長い夏を戦う態勢が整った。
 村越、松島、橋本を筆頭に長打力の高い打者が打線に並ぶ。冬に鍛えた選球眼で走者をため、チャンスでの一本で得点を狙う。前半は接戦に持ち込み、後半で一気に勝負をかけるスタイルで、信条とする「執念の野球」を体現する。

 

=埼玉新聞2026年7月3日付け7面掲載=

 

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