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関東で初の全国総合優勝-武南高校ダンス部

第12回全日本高等学校チームダンス選手権

「全員で勝ち取った頂点」

 9月中旬に北九州市の北九州メディアドームで開催された「第12回全日本高等学校チームダンス選手権大会」全国決勝大会で、武南高校(蕨市、遠藤修平校長)が総合優勝を果たした。大、小編成部門それぞれの得点を合計し、その得点が最も優れていた学校に贈られる総合優勝を獲得した関東の学校は史上初。部長の平林凛さん(17)は「全員で勝ち取った頂点はひときわ違う喜び」と声を弾ませた。

 

 

 2000年に創設され、現在では約140人の生徒が所属する武南高校ダンス部には大きな特徴がある。それは練習メニューの組み立てから練習の進行、ダンスの振り付けまで、全て生徒たちの手で作り上げていることだ。「うちの部には、強豪校で就けることが多い外部コーチと呼ばれる方はいません」と顧問の宮谷和輝教諭。最近ではそのような部の方針に興味を持ち、他校からの合同練習の依頼の声がかかることもあるという。

 

 

 
 「全国高等学校チームダンス選手権大会」には、13人以上で構成される大編成と12人以下で構成される小編成部門があり、12回大会で同校は大編成部門では優勝、小編成部門では3位を勝ち取った。 
 日頃から練習は編成別で進行しているが、大事にしていることは共通して「一体感」。練習の様子を動画撮影しては、1こまずつチェックして、できなかったところの練習を繰り返すという地道で丁寧な進行を心がけている。大編成部門の振り付けを担当する2年生の石井里奈さん(17)は「それぞれのレベルの差を埋めるためにも必要なこと」、小編成部門の2年生の森佳大さん(16)は「個人の技で勝負をしがちな編成だからこそ大事にしたいこと」と地道で丁寧な練習の必要性を語る。
 冬へ向けて大きな大会への挑戦が続く武南高校ダンス部。大編成で振り付けを担当する2年生の大町はるなさん(16)は、「優勝を目標に、部員一人一人が作品と向き合える部にしていきたい」と力を込めた。

 

=埼玉新聞2022年10月4日付け14面掲載=

 

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