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関東高校駅伝 男子 埼玉栄が大会新でV

 男子第75回、女子第31回関東高校駅伝は19日、茨城県のひたちなか市総合運動公園陸上競技場周辺コース(男子=7区間42・195㌔、女子=5区間21・0975㌔)で関東1都7県の予選を通過した男女各48校が参加して行われた。
 男子は埼玉栄(小山、鍵山、久保田、本間、吉田黎、吉田蔵、佐藤)が2時間3分36秒の大会新記録で5年ぶり20度目の栄冠に輝いた。花咲徳栄は2時間6分26秒で6位に入った。
 女子は埼玉栄(田中、柿沢、椙山、奥山、前田)が1分10秒51で6位、昌平が1時間11分2秒で7位にそれぞれ入賞した。

男子 5年ぶりの栄冠に輝いた埼玉栄のアンカー佐藤

 

層の厚さで有言実行

 男子の埼玉栄が、2時間3分36秒の大会新記録で県予選に続いて関東でも頂点に立った。県予選からメンバーを2人変更して臨んだ今大会の目標は「関東優勝で都大路へ」。層の厚さを結果で示し、有言実行した。
 2年ぶりにメンバー入りした1区小山が「けがして迷惑をかけていたから、チームに貢献したい」と区間1位の好走。2区鍵山、3区久保田で2位に位置し、八千代松陰(千葉)と一騎打ちによる首位争いの様相に。
 4区本間、5区吉田黎が順位をキープすると、6区吉田蔵が躍動した。100㍍以上差をつけられてたすきを受けると、残り2㌔付近で「先頭の足が止まっている。いける」と判断。残り1㌔で首位に立つと区間新記録に輝く走りでつないだ。
 アンカー佐藤は2㌔付近で詰められて一時2位に。それでも「トラック勝負になる」と競技場内に入ってから追い込みをかけ、残り200㍍で1位に立って逃げ切った。
 都大路に向けて弾みが付く会心のレースを展開した。神山監督は「やることはやってきたから、やるだけの気持ちで迎えてほしい」と、自信をつけた選手たちを期待を込めて京都に送り出す。

 

 

初出場で得た「貴重な経験」
早大本庄

 男子の早大本庄は、総合33位と目標の30位以内に届かなかったが、初出場の関東で貴重な経験を積んだ。矢野監督は「選手たち自身が戦えることを知ったのは大きな収穫」と語った。
 初めての大舞台にも、指揮官が感心するほど選手たちに緊張した様子はなかった。主将の山田は「みんなと関東で走れるのが楽しみでしかなかった」と喜びをかみしめた。
 後輩に向けて山田は「いい結果を残してもらいたいし、もっといい経験をしてもらいたい」と未来にたすきをつないだ。

 

女子 6位埼玉栄、7位に昌平

女子 埼玉栄の2区柿沢(右)から3区椙山(中央)にたすきをつなげる

 

屈辱晴らす快走

 女子の埼玉栄は、都大路出場権をつかめなかった屈辱を晴らす走りで6位に入賞した。
 県予選では昌平に優勝を許し、悔やんだ選手たち。それだけに1区田中は「昌平より前でたすきを渡す」。ライバル校を一度も前に立たせなかった。1区田中が「負けた直後は悔しくて、(今大会の)前日まで不安な気持ちが抜けなかったけど、強い気持ちで走った」と8位でつないだ。
 1年の2区柿沢に、3区椙山、4区奥山の3年生がそれぞれ一つずつ順位を上げる走りを披露。アンカー前田は「たすきの重さ、大切さを感じた3年間」と入賞圏内をキープしてゴールした。
 3年生中心のメンバーで戦ってきたが、1年生の柿沢ら来年も期待できる選手がそろう。田村監督は「ここでの経験を来年につなげる一つのきっかけになればいい」と願った。

 

「諦めない」3年生が奮起
昌平

 女子の昌平は、24位でスタートしたものの、2区以降で挽回し、最終的に7位に入った。長谷監督は「これが駅伝の難しさ。都大路に向けてゼロからつくらないといけない」と振り返った。
 県予選に続いて関東でも3年生が活躍。24位でたすきを受けた2区仲西が「2区から流れをよくすることを果たすだけ」と15位まで浮上させた。3区後藤、4区佐藤で9位に上げると、アンカー蛯名が区間2位の記録でゴール。主将の仲西は「最後まで諦めなければ何かあることを学んだ」と全国に向けて経験を重ねた。

 

=埼玉新聞2022年11月20日付け1面、9面掲載=

 

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