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高校生シンガーKIYOHARUさん 療育医療センター慰問ライブ

亡き姉思い歌声届け

 寄居町在住の高校生シンガー、KIYOHARUさん(16)=本名・中村清治さん=が1日、寄居町藤田の埼玉療育医療センターで慰問ライブを行った。障害がある子どもたちの治療やリハビリなどを行う施設で、KIYOHARUさんの亡き姉も利用していた。姉のことも思いながら、心に響く歌声を利用者たちにプレゼントした。

施設利用者や職員の前で歌うKIYOHARUさん=1日、寄居町藤田の埼玉療育医療センター

 

 KIYOHARUさんは現在、県立松山高校の2年生。友人の影響でギターを始め、中学2年生でソロ活動を始めた。寄居をはじめ、熊谷、深谷などのイベントやライブハウスで年間約20本のライブを行っている。
 音楽活動の原点となったのは、脳性まひだった3歳違いの姉の美結さんとの思い出だ。KIYOHARUさんが幼稚園の年長組だったころ、姉が病院で危篤状態に。病室に入ることができなかったKIYOHARUさんの声を録音し、美結さんに聞かせたところ、涙を流して喜び、まもなく息を引き取ったという。
 同センターでのライブは、姉が利用者だった縁で始まり、今年で4回目。毎年、水天宮祭の頃に開いており、この日のために体調を整えて待っている施設利用者もいる。
 会場となった会議室では、2回のライブで計80人の利用者や職員が歌に耳を傾けた。披露した歌は有名ミュージシャンの曲のほか、オリジナルの2曲も。リクエストやアンコールにも応えた。ライブが終わると、姉と顔見知りだった男性がステージに近づき、KIYOHARUさんのネーム入りキーホルダーをプレゼントする姿も。
 KIYOHARUさんは、歌う時に姉のことを思い浮かべるという。幼かった自分の声を聞いて姉が涙を流したように、利用者たちに感動を伝えたい。「生きる希望を感じてもらえたら」と語った。

 

=埼玉新聞2026年8月8日付け11面掲載=

 

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