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第108回全国高校野球埼玉大会 シード16校戦力分析 =2=

第108回全国高校野球埼玉大会 シード16校戦力分析シリーズ

今夏の熱戦を盛り上げるA~Dシード計16校の戦力を、組み合わせ順に4回にわたって分析する。

1.Aシード 浦和学院/Cシード 秀明英光/Dシード 春日部共栄/Dシード 熊谷商

 

Bシード

立教新座

自主性育み上昇気流

力のある直球と3種類の変化球で試合をつくる立教新座のエース右腕筒井

 

 昨秋は県大会1回戦で敗退したが、4月に黒須監督が就任すると春は25年ぶりに4強入りし躍進した。個々の潜在能力の高さを感じた指揮官が選手らに希望する守備位置の調査を実施するなど改革に着手し、自主性を重んじるチームへ変えた。
 エース右腕筒井は力のある直球と3種の変化球を織り交ぜ、打者に立ち向かう。春はリリーフでの登板が多かったが、スタミナも十分で先発で長いイニングも投げられる。中川は左横手投げ特有の軌道で打者に的を絞らせない。
 長打力のある中軸以外にも1番三ツ橋、2番安田をはじめ、パンチ力のある打者がそろう。1年の夏から出場し、経験豊富な3番赤沢は選球眼に優れ、出塁率が高い。黒須監督は「粘り強く戦って能力を発揮してほしい」と再び快進撃を狙う。

 

Cシード

浦和麗明

主将中心に快進撃を

優れたリーダーシップでチームを支える浦和麗明の前田

 

 飛び抜けて高い能力を持った選手はいないが、秋4強、春8強と安定した成績を残している。佐藤監督が「トップレベルのキャプテン。仲間に勝ちたいと思わせる人間力がある」と絶賛する前田主将を中心に、チーム力で勝ち上がる。
 投手陣はタイプの異なる左腕4人と右腕1人という特殊な布陣。左のエース剱持はスライダー、チェンジアップ、カーブなど多彩な変化球で巧みにバットの芯を外す。最速140㌔の青木、身長180㌢から投げ下ろす細川の両左腕がエースの脇を固める。
 リードオフマン青木をはじめ、小野瀬、横山と思い切りのいい打線が武器。早いカウントからスイングを仕掛け、一気に得点圏まで攻め込む。チャンスでは足や小技を絡めた攻撃で確実に得点を狙っていく。

 

 

Dシード

大宮東

投手充実 高み目指す

 充実した6人の投手陣が軸となる。中でも制球力に優れるエース岸マ、春に背番号1を背負った最速138㌔の本勝、昨秋のエース木村の右3枚が中心になりそう。激しいチーム内競争を繰り広げる投手陣をそろえ、夏に万全を期す。
 打順は春から組み換えが予想される。1年生の美濃山は高打率を残せる好打者。中軸を担う岸ンは三振が少なく、戦術の幅が広がる。主将を務める主砲川北は信頼が厚く勝負強い。下位打線も力があり、河野は振りが鋭く長打力がある。
 春は右足首の骨折で選手登録を外れた遊撃手白石が戻り、攻守に厚みが増したチームに仕上がった。鈴木監督は「選手にはいつも通りのプレーをしてほしい。先制してリズムをつくりたい」。普段着野球で臨めれば4強入りも見えてくる。

 

Dシード

埼玉栄

厚みある打線で勝負

 「打てなきゃ勝てない」と、冬場は打撃に特化した練習を組むなど、攻撃に自信のあるチームをつくってきた。春季県大会3試合で9盗塁を決めた機動力も絡めて得点を奪うチームが、泥くさく前向きに1998年以来の頂点を狙う。
 春のチーム打率が4割を超えた打線に磨きがかかった。山内監督が「2人で1点取るのが理想」と信頼を寄せる菅本、黒沢の1、2番で得点し、勢いに乗りたい。3番加納や、下位にも上位の機能を持たせる構想で8番樋口らも勝負強い。
 先発完投を目標に、スタミナをつけてきた投手陣は気迫の投球が魅力のエース左腕黒沢、キレで勝負する右の伊藤匠を軸に、制球力が武器の田島ら完投能力のある投手がそろう。野手兼投手も含めて投手層は厚い。夏を戦い抜く準備は万全だ。

 

=埼玉新聞2026年7月4日付け8面掲載=

 

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