うめ味、ぶどう味 完売に笑顔
手作りジャムなどを販売する秩父農工科学高校の生徒=10月24日午前11時半ごろ、秩父市上町の矢尾百貨店
秩父市大野原の県立秩父農工科学高校の生徒が24日、同市上町の矢尾百貨店で、ミツバチに餌を与えて作った蜂蜜「第3のみつ」(うめ・ぶどう味)を販売した。午前10時から1階食品売り場で販売し、用意した計30本(1本税込み1500円)はまたたく間に売り切れた。
第3のみつ作りは、同校食品化学科の「農力」育成強化プロジェクト推進の一環として実施。同科の生徒7人が、埼玉大学やNPO法人「秩父百年の森」の協力を得ながら、ハチの餌作り、樹液の採取、成分分析、ラベル貼りなどの工程を経て商品化した。
一般的には蜂蜜は、ミツバチが花蜜を利用して蜂蜜を作るが、同校が研究している第3のみつは、ミツバチに梅やブドウ、トマトなどを食べさせて採蜜している。今回販売した「うめ」はクエン酸やリンゴ酸、「ぶどう」はポリフェノールを含み、ともにスッキリした味わい。
製造した同校3年の持田若那さん(17)は「ハチの餌作りで、糖度を調整する作業が大変だった。こんなに早く完売するとは思わなかった」と話した。この日は、秩父産の手作りジャムなども販売した。
=埼玉新聞2022年11月4日付け5面掲載=
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