埼玉新聞社 高校受験ナビ

【令和6年度入試保存版】公立入試で押さえておきたい2つのサイトと7つの情報

2023年3月16日配信

入試情報・学校情報の集め方
公立入試情報、見るならここ

 

埼玉県教育委員会
埼玉県立総合教育センター

 

 入試は「学力の戦い」であると同時に「情報力の戦い」でもあります。
 これから入試本番までの約1年間、正確でタイムリーな情報を集め、学習計画や学校選びの参考にしましょう。
 公立入試に関する情報で絶対に押さえておきたいのが、埼玉県教育委員会が発信する情報です。県の公式発表なので、最も信頼できる情報と言えます。 また、埼玉県立総合教育センターが発信する情報も必ず押さえておきたい一つです。教育委員会の発表と重複する部分もありますが、各学校が実施する学校説明会に関する情報や、過去3年分の入試問題とその分析・解説など独自の情報も充実しています。
 パソコンやスマホ、タブレットなどでお気に入りに登録し、常にチェックするようにしましょう。

 

 

いつ、何が発表されるか これが分かれば1年間が見通せる

 公立入試を目指す受験生の皆さんにとって、最も重要な基本情報を7つ紹介します。これらは絶対に見逃すことができません。
 私立入試を目指す受験生の皆さんにとっても大事な情報です。

 

  • 4月 入試実施状況【確定版】
     入試問題の出題方針や出題範囲が5月下旬に発表されます。
     また、「学校選択問題」を実施する学校も合わせて発表されます。令和5年度入試は県立19校、市立3校、合わせて22校で実施されました。

 

  • 5月 出題の基本方針
     各高校の募集人員が発表されます。
     全体の募集人員は、中学校卒業予定者数に合わせて増えたり減ったりします。
     募集人員の増減は倍率に影響します。志願者数が前年通りであれば、募集人員が増えた場合は倍率が下がり、募集人員が減った場合は倍率が上がります。
     ある学校の募集人員やそれに伴う倍率の変化は、近隣の学校にも影響します。
     令和6年度入試がどのような動きになるかを予測するための最初の情報が募集人員の発表です。

 

  • 6月 生徒募集人員一覧
     令和6年度入試がどのような形で行われるかを示した非常に重要な資料です。
     入試の仕組みについて、これを読めば、ほとんどのことが分かります。必要に応じていつでも参照できるようにしておきましょう。
     私立高校の募集要項については、決定時期が学校ごとに異なりますが、例年9月中に発表されています。各校のホームページなどで確認しましょう。

 

  • 7月 入学者選抜実施要項・要領
     これも重要な資料です。各学校の詳しい選抜方法が示されています。
     選抜の基本的な仕組みは全ての公立学校において共通ですが、具体的な方法は学校ごとに異なるので、それについて説明しています。
     学力検査と調査書をそれぞれどのくらいの割合で見るか、調査書では部活動実績や委員会活動、英検などの資格をどのように評価するかなどが詳しく書かれています。

 

  • 7月 各学校の選抜基準
     各中学校では年に何度か進路希望調査が行われますが、10月1日時点で集計された全県的な調査結果が10月末に発表されます。
     受験生の皆さんは、ここで初めて倍率を目にすることになります。「いよいよ受験が迫って来たか」と緊張感が走る瞬間です。
     この調査は、夏休みを終えて間もない時期に行われます。この時期だとまだ志望校が固まっていない人も多く、また、模試などもあまり受けていないので自分の実力が把握できていない人も少なくありません。従って、知名度の高い学校の倍率が高くなりがちです。3倍を超える学校も出てくると予想されますが、高倍率に驚いて志望校を下げない方がいいでしょう。

 

  • 10月  第1回進路希望調査結果
     12月15日現在で集計された結果で、発表は1月中旬となります。
     三者面談も終わり、調査書に関係する学校の成績もほぼ判明し、模試の成績なども蓄積されているので、第1回調査と比べると、実際の出願にかなり近い倍率が出ると予想されます。
     最終的に志望校を決める際の重要な資料となります。

 

  • 1月 第2回進路希望調査結果
     12月15日現在で集計された結果で、発表は1月中旬となります。
     三者面談も終わり、調査書に関係する学校の成績もほぼ判明し、模試の成績なども蓄積されているので、第1回調査と比べると、実際の出願にかなり近い倍率が出ると予想されます。
     最終的に志望校を決める際の重要な資料となります。

 

 この他にも、数多くの情報が発信されますが、今回は特に重要と考えられる7つを紹介しました。
 埼玉新聞社では、「埼玉新聞社 高校受験ナビ」などを通じて、これらの発表資料についての解説記事や分析記事を配信しています。

 

(教育ジャーナリスト・梅野弘之)

 

=埼玉新聞2023年3月10日付け「新中学3年生向け 入試対策特集」内3面=

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