2024年4月23日配信
理科は下がり、英語(学力検査)は上がる
埼玉県教育委員会は本日4月23日、令和6年度(2024年度)公立高校入試の実施状況(平均点含む)を発表しました。
埼玉県発表(ホームページ)
埼玉県教育委員会発表(PDF)
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況
受検者総数は3万9128人で入学許可候補者数は3万4034人、倍率は1.15倍でした。
欠員補充は299人が受検し、291人が入学許可候補者となりました。
全日制課程の受検者平均点は次のとおりでした。
カッコ内は前年度(令和5年度)の平均点です。
▽国語 58.1点(57.1点)前年比プラス1.0点
▽社会 65.7点(64.1点)前年比プラス1.6点
▽数学 51.7点(55.8点)前年比マイナス4.1点
▽理科 51.6点(58.2点)前年比マイナス6.6点
▽英語 53.4点(45.8点)前年比プラス7.6点
▼数学(学校選択)50.2点(50.5点)前年比マイナス0.3点
▼英語(学校選択)54.8点(56.7点)前年比マイナス1.9点
平均点がもっとも高かったのは社会(65.7)でした。5教科中唯一の60点台でした。逆にもっとも低かったのは数学「学校選択」(50.2)、次いで理科(51.6)、数学「学力検査」(51.7)でした。もっとも高かった社会と、もっとも低かった数学「学校選択」とでは15.5点の開きがありました。過去2年間を見ると数学、英語など40点台の教科もありましたが、今回はありませんでした。
今回の注目点は、理科が大きく下がったことと、英語「学力検査」が大きく下がったことですが、その要因については今回のデータだけでは分かりません。
7月中には度数分布、標準偏差、小問ごと通過率といった、より詳細なデータが発表されますので、それらを見れば平均点上昇(下降)の要因や、令和6年度の傾向がさらに明らかになるでしょう。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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