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越谷南高校出身の東京パラメダリストが講演

越谷市市民栄誉賞も受賞の鈴木亜弥子さん

千間台小学校で講演

児童にメダルを披露する鈴木亜弥子さん=14日午前、千間台小学校

 

 東京パラリンピック女子バドミントンで銀、銅メダルを獲得し、越谷市市民栄誉賞を受賞した鈴木亜弥子さん(34)=七十七銀行=が14日、越谷市立千間台小学校(木場真理校長)で講演を行った。鈴木さんは児童に「どんな結果よりも一生懸命にやる姿勢が大切」と力強くメッセージを送った。

 鈴木さんは県立越谷南高校出身。東京パラでは女子シングルス(SU5)で銀メダル、ダブルス(SL3―SU5)で銅メダルを獲得した。生まれつき右腕が肩の高さまでしか上がらない障害を持つ。小学3年生から競技を始め、越谷ジュニアバドミントンクラブでは健常者と一緒に汗を流した。東京パラ大会後に現役引退を表明した。
 講演会は「子どもたちに伝えたいこと」と題し、午前8時15分から放送で行った。パラバドミントンの競技説明では、障害によって大きく4カテゴリーに分類されることを説明し、「一番の面白いところは各障害のクラスで戦略が異なるところ。相手を前後や左右にどう動かすかも大きく違う」と醍醐味(だいごみ)を話した。
 鈴木さんは世界選手権やアジア大会など数々のパラ大会で優勝し、2010年には一度、現役引退を決断した。しかし東京パラ大会でのバドミントン競技決定を機に復帰し、夢へ努力を重ねた。
 そんなパラ大会出場への道のりを振り返り「練習相手やトレーニング指導してくれる人、全ての人に感謝しよう。小学生の習い事だと親に送り迎えをしてもらっている人もいると思う。感謝すれば手を差し伸べてくれる人が必ずいる」と述べた。
 最後に児童へのメッセージとして「結果よりも一生懸命やる姿勢が大切。うまくいく時といかない時があるが、その経験が生きて行く上での財産となる」と激励。そして「皆さんの挑戦を応援しています」と温かい言葉を届けた。
 講演後は全29クラスを巡り、児童らと記念撮影。メダルを手にした鈴木さんが登場すると、教室中は大きな拍手。児童は「初めて見た」「輝きがすごい」など目の前のメダルに興奮した様子を見せ、鈴木さんとの交流を深めた。

 

=埼玉新聞2021年12月22日付け10面掲載=

 

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