
各部門の最優秀賞に選ばれた左から武正陽葵さん、保坂彩乃さん、橋本澪さん=30日、さいたま市浦和区
県内の小・中・高校生らが社会課題などをテーマに意見発表する本年度の「少年の主張県大会」(県、県教委、青少年育成県民会議など主催、埼玉新聞社など協賛)が8月30日、さいたま市浦和区で開かれた。3万6169点の応募の中から選ばれた15人が熱弁し、小学生の部は武正陽葵さん(加須大越小6年)、中学生の部は保坂彩乃さん(草加谷塚中1年)、高校生・一般の部は橋本澪さん(栄東高3年)が最優秀賞に選ばれた。
3部門ごとに発表と審査を行い、15人は家族・友人との触れ合いや地域活動を通じて気付いたことや疑問などをけれん味なくスピーチ。家族の大切さや平和の尊さ、外国人との共生、食品ロスの解決策などテーマは多彩だった。
小学生の部で最優秀賞に輝いた武正陽葵さんは「伝統を未来へつなぐ」をテーマに発表。3年生の時に地元の伝統芸能「鷲宮神社の神楽」を鑑賞して舞手の美しさに心を奪われ、自身も舞手になり「伝統を受け継ぎ、人と人をつなぐ力になりたい」と思うようになり、「神楽を続けながら地域や子どもたちに笑顔を届ける仕事に就きたい」と夢を語った。
中学生の部・最優秀賞の保坂彩乃さんは居住地の街づくりに参加し「アイデア次第で街を変えられる可能性を感じた」とし、街をより良くしていくために「仲間と共に対話を重ね、気付いたことを発信し続けたい」と話した。
高校生・一般の部の橋本澪さんは「真の平等とは」と題して外国人との共生について問題提起し最優秀賞を獲得。4年間の海外生活で国籍や出自によって一括りにされることの理不尽さを体験し「先入観で判断すると自身の可能性も狭めてしまう」と強調。一方で「日本に住む外国人にも日本の文化やルールを理解する姿勢が必要」とし、「お互いが相手を理解しようと努力し合う中にこそ、共に生きる社会の可能性がある」と訴えた。
中学生の部で最優秀賞を受賞した保坂さんは11月に東京・渋谷で開かれる全国大会の出場候補者に決まった。
=埼玉新聞2026年9月3日付け8面掲載=
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